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邪魔
2007 / 12 / 21 ( Fri )


この物語は3人の人間が軸として書かれています。

中途半端な不良の高校生、渡辺裕輔。
親父狩りのターゲットに刑事の九野を選んだために事件に巻き込まれていく。

ごくごく平凡なパート主婦、及川恭子。
サラリーマンの夫と2人の子供と一緒に東京郊外の建売住宅に住んでいる。
夫の勤務先の放火事件を発端として事件に巻き込まれていく。

7年前に身重の妻を交通事故でなくし、義母を心の拠り所としている刑事、九野薫。
同僚の花村から逆恨みをされ、汚職事件に巻き込まれていく。
及川恭子の夫の会社の放火事件を担当。恭子の夫に放火の疑いをもつ。

この3人が主な軸となっている物語です。
クライムサスペンスというのかな?推理小説ではありません。
この3人の他にも登場人物が非常に多く、人間関係を頭に入れて読むのに苦労しました。




以下ネタバレ注意!

「それがいい。自分はもういない方がいい母親なのだ。
ごめんね、香織、健太。馬鹿なおかあさんで。おかあさんのことは忘れていいから。
あなたたちの将来の邪魔はしないから」

私がこの小説の中で一番身近に感じたのが及川恭子です。
ごくごく平凡な主婦のはずの恭子が夫の会社の放火事件、パート先での雇用トラブルなどに次々巻き込まれていきます。
そして、次第に追い詰められていく様子がものすごくリアルに描かれています。

夢だった一戸建てと最愛の子供たちを守るために必死で戦ったのに、結局はどちらも自ら手放すことになってしまう。
平凡な生活が崩れていくのって案外簡単なことなんだなと読んでいて哀しくなりました。

最初に書いたセリフは恭子が全てを失ってしまった時につぶやいた言葉です。

この部分を読んで、私はこの小説の主人公は及川恭子なのではないかと思いました。
この小説の中ではっきり「邪魔」という単語が出てくるのはここだけですから。

正直、後味がよい小説ではありません。
しかし、読み応えはある小説です。
読み出したら止まらず、睡眠時間を削って3日で読んでしまいました。

あとでジワジワとボディブローのように効いてくる小説です。
実に私好みの小説でした。


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