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「火の粉」by雫井脩介 感想
2011 / 03 / 29 ( Tue )
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ワタシ的評価:★★★★☆(5点中4点)


雫井脩介さんといえば豊川悦司主演の映画「犯人に告ぐ」の原作のほうが有名かもしれませんが、私はこの本がこの作家さんの作品の初読みです。


裁判官・梶間勲は一家殺害事件の容疑者・武内を証拠不十分で無罪にする。
この事件を最後に裁判官を退官した梶間は、郊外に一戸建てを購入し介護の必要な実母、息子夫婦と同居をはじめる。
自身も大学で法律学を教えはじめ、穏やかな日々を送っていたのだが、突然隣に2年前無罪判決をくだした武内が
引っ越してくる。
そこから一家の歯車が狂いはじめる・・・






【盛大なネタバレアリの感想】

かなり分厚い本です。
でも、退屈することなく読み通せました。さすが!
これはクライムサスペンスなのか、心理サスペンスなのか・・・心理サスペンスのほうがしっくり来るかな。
読み進めるにつれてゾクゾクする怖さがあったから。


かつて自分が無罪判決を出した男・武内が隣に引っ越してくる。
自分に恩を感じているのか、あふれんばかりの善意で梶間一家に接してくる武内。

様々な贈り物、介護の手助けなど、行き過ぎとも思える武内の行為に息子の嫁である雪見は不信感を覚えるが
それを訴えるもののしだいに梶間家から孤立してしまい、家を出て行かなければ行けない羽目に陥る。


このお話は何と言っても梶間家の男たちが『バカ』の一言に尽きる。
自分の母の介護を妻にまかせっきりにして自分は何一つかかわらない勲。
妻と実姉の介護についての争いにも我関せず。
この実姉も腹が立つ。同居して介護をしているのは勲の妻なのにしゃしゃりでてくる。
勲の息子であり、雪見の夫である俊郎も全くもってダメ人間。
プータローを続けてきて、司法試験を言い訳にまったく働かなくなりそれがきっかけで実家に同居(寄生?)
雪見や母が武内に疑いを持ってもそのことを聞きもせずにバカにする。

雪見は2年前の武内の起こした事件の遺族である池本夫妻を味方につけるが、武内の言葉にあっさりと家族は
丸め込まれてしまう。

そして梶間家は武内の手の内に。そしてようやく梶間家が武内を疑いはじめたときに武内が狂い出す。
狂いだした武内を止めることができるのだろうか。

本のタイトル「火の粉」の意味がわかるのは後半になってからです。

梶間家が武内の犠牲者にならなかったのは夫婦間で亀裂が生じても嫁と姑がお互いに信じあっていたからだと
思います。
夫が妻を信じていないのに、姑が嫁を信じる。
これがなかったら梶間家は完全に武内に掌握されていたでしょう。

結局、武内の動機は何だったのでしょうね。
私はそれは「報われたい願望」だと思います。
誰かに親切にしてあげたから感謝されたい、受け入れて欲しい、自分を好きになって欲しい・・・などという
願望は誰しも少なからず持っているはずですが武内の場合はこれが異常だったのでしょう。

このような人がもし自分の隣に引っ越してきたら・・・
うちの隣は空き地だし・・・

「火の粉」はいつ自分に降りかかるかわからないのだから。


この本は素晴らしく面白かったのですが★が四つ。
梶間家の男どもがあまりにも情けなかったので一つ減点です。

自分の実母の介護くらい手伝えよ!
他人の言葉よりも嫁の言葉を信じろよ!!


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