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最悪
2008 / 10 / 16 ( Thu )

最悪


小さな鉄鋼所の社長・川口は長い不況に苦しんでいる。
バブルは何とか乗り切ったけれども、下請のそのまた下請という立場から無理な仕事も断ることができない。
残業を重ねて必死に期限内に仕事を仕上げようとする川口。
しかし後から引っ越してきた近くのマンションの住人はその残業を騒音公害だといって騒ぐ。
そのうえ不良品の賠償、取引先からは新しい工作機器の購入を無理矢理迫られ・・・
川口は少しずつ少しずつ追い詰められていく。
そして工作機械購入のため融資を受けようと銀行に向かう。

銀行員のみどりは上司のセクハラに悩んでいた。
力になってくれそうな人たちはその上司に恨みを持つ人で逆にみどりを利用しようとしていた。
家庭内不和という問題も抱え、みどりは公私ともに少しずつ少しずつ追い詰められていく。

仕事をせずパチンコとかつあげで生活している和也。
そこで知り合ったヤクザの下っ端のタカオとトルエン窃盗を試みる。
しかし、失敗しタカオの兄貴分から厳しいリンチを受け600万円の落とし前を要求される。
その金を用意するためにヤケになった和也は銀行に向かう。

追い詰められた3人が銀行で出会ったときに自体は「最悪」の方向へ転がっていく・・・


この物語は3人の話を平行して書かれている。
その中で川口とみどりの物語はリアリティがあって面白く読めたのだが和也の物語がどうも・・・ね。

川口とみどりは本人に少し問題があるものの普通に真面目に生きてきてその中で否応なしに最悪の状態に巻き込まれてしまう。
しかし和也に関しては自業自得だろ!!とツッコミを入れたくなる。
まぁ、和也という浅はかな登場人物がいなければ「最悪」の状態にもつれ込まないからしょうがないのだろうけれど。

この本を読んでまず思ったこと。
それは「最悪」な事態になってしまうきっかけってほんの小さなことから始まるのかもしれないと言うこと。

最初は小さなことなんだけれども、それが重なって重なって最後にはどうしようもできなくなってしまう。
どんなに真面目に生きてきても運が悪ければ「最悪」な状態になってしまうし、どんなに不真面目に悪く生きていても運が良ければそのまま暮らしていける。

どうにもこうにもスッキリしない読後感の本でしたが、最後に3人が少しだけ立ち直りのきっかけをつかめたのが救いのお話でした。


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