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「ワーキングホリデー」by坂木司
2011 / 06 / 23 ( Thu )
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「はじめまして、お父さん」

売れないホスト、ヤマトははじめて見る少年にいきなりそう声をかけられます。
少年の名前は進、お母さんの名前は由起子。ヤマトが昔付き合っていた女の人の名前でした。
「夏休みの間だけ」という条件で一緒に暮らしはじめたヤマトと進。
しかしヤマトはホストクラブをクビになり、宅急便業に転職。
新米親子の一夏の経験物語です。



【感想】

坂木司さんの本を読むのはこれで2冊目。
期待を裏切らずとても面白かったです。

真っ直ぐすぎる性格が災いして同居早々、ホストをクビになるヤマト。
母子家庭で育っただけあって家事能力バツグン、節約志向◎の「小さいおばさん」の進。
この二人がぶつかり合わないわけがない。

坂木さんの書く本はいつも脇役が光っています。
「永遠の王子様」キャラのナンバーワンホスト、雪也。
金持ちの娘でホストクラブの常連だけれども親の愛情に飢えているナナ。
オカマで人情味のあるホストクラブーのオーナー・ジャスミン。
宅急便や・ハチさん便のみなさん。

全員がヤマトと進のことを気にかけてくれ、大事に思ってくれて二人の夏が過ぎていきます。

夏休みが終わり、それまで超いい子だった進が「帰りたくない!お父さんと一緒にいる!!」と
自分の感情を爆発させたところに、ジーンときました。


読むと心があたたかくなるお話です。

続きがあるかな・・・と、続きが読みたいなと思わせてくれるお話です。



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「火の粉」by雫井脩介 感想
2011 / 03 / 29 ( Tue )
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ワタシ的評価:★★★★☆(5点中4点)


雫井脩介さんといえば豊川悦司主演の映画「犯人に告ぐ」の原作のほうが有名かもしれませんが、私はこの本がこの作家さんの作品の初読みです。


裁判官・梶間勲は一家殺害事件の容疑者・武内を証拠不十分で無罪にする。
この事件を最後に裁判官を退官した梶間は、郊外に一戸建てを購入し介護の必要な実母、息子夫婦と同居をはじめる。
自身も大学で法律学を教えはじめ、穏やかな日々を送っていたのだが、突然隣に2年前無罪判決をくだした武内が
引っ越してくる。
そこから一家の歯車が狂いはじめる・・・






【盛大なネタバレアリの感想】

かなり分厚い本です。
でも、退屈することなく読み通せました。さすが!
これはクライムサスペンスなのか、心理サスペンスなのか・・・心理サスペンスのほうがしっくり来るかな。
読み進めるにつれてゾクゾクする怖さがあったから。


かつて自分が無罪判決を出した男・武内が隣に引っ越してくる。
自分に恩を感じているのか、あふれんばかりの善意で梶間一家に接してくる武内。

様々な贈り物、介護の手助けなど、行き過ぎとも思える武内の行為に息子の嫁である雪見は不信感を覚えるが
それを訴えるもののしだいに梶間家から孤立してしまい、家を出て行かなければ行けない羽目に陥る。


このお話は何と言っても梶間家の男たちが『バカ』の一言に尽きる。
自分の母の介護を妻にまかせっきりにして自分は何一つかかわらない勲。
妻と実姉の介護についての争いにも我関せず。
この実姉も腹が立つ。同居して介護をしているのは勲の妻なのにしゃしゃりでてくる。
勲の息子であり、雪見の夫である俊郎も全くもってダメ人間。
プータローを続けてきて、司法試験を言い訳にまったく働かなくなりそれがきっかけで実家に同居(寄生?)
雪見や母が武内に疑いを持ってもそのことを聞きもせずにバカにする。

雪見は2年前の武内の起こした事件の遺族である池本夫妻を味方につけるが、武内の言葉にあっさりと家族は
丸め込まれてしまう。

そして梶間家は武内の手の内に。そしてようやく梶間家が武内を疑いはじめたときに武内が狂い出す。
狂いだした武内を止めることができるのだろうか。

本のタイトル「火の粉」の意味がわかるのは後半になってからです。

梶間家が武内の犠牲者にならなかったのは夫婦間で亀裂が生じても嫁と姑がお互いに信じあっていたからだと
思います。
夫が妻を信じていないのに、姑が嫁を信じる。
これがなかったら梶間家は完全に武内に掌握されていたでしょう。

結局、武内の動機は何だったのでしょうね。
私はそれは「報われたい願望」だと思います。
誰かに親切にしてあげたから感謝されたい、受け入れて欲しい、自分を好きになって欲しい・・・などという
願望は誰しも少なからず持っているはずですが武内の場合はこれが異常だったのでしょう。

このような人がもし自分の隣に引っ越してきたら・・・
うちの隣は空き地だし・・・

「火の粉」はいつ自分に降りかかるかわからないのだから。


この本は素晴らしく面白かったのですが★が四つ。
梶間家の男どもがあまりにも情けなかったので一つ減点です。

自分の実母の介護くらい手伝えよ!
他人の言葉よりも嫁の言葉を信じろよ!!


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「切れない糸」感想
2011 / 02 / 15 ( Tue )
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ワタシ的評価:★★★★★(5点中5点)

昔から、動物やら人やらとにかく何かしら「困っている人(モノ)に集まってこられる和也。
そんな和也の家は、商店街によくある街のクリーニング屋、「アライクリーニング店」
大学卒業を控えたある日、店主である父が急死。
就職も決まっていなかった和也は、(半ば勢いだけで)店を継ぐことにしたのだが…。






【ここからちょっとだけネタバレ】

はじめて読む作家さんの本です。

大当たり~な本でした。
推理小説と言うよりも、謎解き物語といった方がいいかな?
1冊の本に4つの短編が入っています。
そういう点でとても読みやすい本だと思います。

前述通り、困った人にやたら好かれる和也。
急死した父の代わりに急遽、クリーニング店を継いだのですが、そこに降りかかる様々な小さな事件。
それを大学の同級生で今は喫茶店のアルバイトをしている沢田といっしょに解決していく・・・


和也ははじめはクリーニング店を継ぐつもりはなかったんです。
でも父の急死をきっかけに半ば勢いで継いでしまう。
普通に就職した同級生を心の中でうらやむ一方、何も知らなかった、というよりちょっと低く見ていた「クリーニング店」という職業を少しずつ深く知りながらクリーニングの仕事を通して亡き父親の色々な面を知っていく・・・

とにかく探偵役の沢田君がいい味を出しています。
沢田君が和也に「魔法の言葉」をささやくとたちまち事件が解決してしまうのです。

この沢田君と和也の関係がまたまた微妙で。
沢田君は和也のことを友情以上に好きなんじゃないのか・・・?と思われるシーンがあります。
もし和也が女の子だったら間違いなく恋人同士になってるよね・・・っていうか・・・

でも内容は健全!とても暖かい、心がほんわかしてくる友情・謎解き・商店街生き生き(?)物語です。


続編がでてくれたらいいのにな。









14 : 51 : 23 | 本棚 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
最悪
2008 / 10 / 16 ( Thu )

最悪


小さな鉄鋼所の社長・川口は長い不況に苦しんでいる。
バブルは何とか乗り切ったけれども、下請のそのまた下請という立場から無理な仕事も断ることができない。
残業を重ねて必死に期限内に仕事を仕上げようとする川口。
しかし後から引っ越してきた近くのマンションの住人はその残業を騒音公害だといって騒ぐ。
そのうえ不良品の賠償、取引先からは新しい工作機器の購入を無理矢理迫られ・・・
川口は少しずつ少しずつ追い詰められていく。
そして工作機械購入のため融資を受けようと銀行に向かう。

銀行員のみどりは上司のセクハラに悩んでいた。
力になってくれそうな人たちはその上司に恨みを持つ人で逆にみどりを利用しようとしていた。
家庭内不和という問題も抱え、みどりは公私ともに少しずつ少しずつ追い詰められていく。

仕事をせずパチンコとかつあげで生活している和也。
そこで知り合ったヤクザの下っ端のタカオとトルエン窃盗を試みる。
しかし、失敗しタカオの兄貴分から厳しいリンチを受け600万円の落とし前を要求される。
その金を用意するためにヤケになった和也は銀行に向かう。

追い詰められた3人が銀行で出会ったときに自体は「最悪」の方向へ転がっていく・・・


この物語は3人の話を平行して書かれている。
その中で川口とみどりの物語はリアリティがあって面白く読めたのだが和也の物語がどうも・・・ね。

川口とみどりは本人に少し問題があるものの普通に真面目に生きてきてその中で否応なしに最悪の状態に巻き込まれてしまう。
しかし和也に関しては自業自得だろ!!とツッコミを入れたくなる。
まぁ、和也という浅はかな登場人物がいなければ「最悪」の状態にもつれ込まないからしょうがないのだろうけれど。

この本を読んでまず思ったこと。
それは「最悪」な事態になってしまうきっかけってほんの小さなことから始まるのかもしれないと言うこと。

最初は小さなことなんだけれども、それが重なって重なって最後にはどうしようもできなくなってしまう。
どんなに真面目に生きてきても運が悪ければ「最悪」な状態になってしまうし、どんなに不真面目に悪く生きていても運が良ければそのまま暮らしていける。

どうにもこうにもスッキリしない読後感の本でしたが、最後に3人が少しだけ立ち直りのきっかけをつかめたのが救いのお話でした。


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赤い指
2008 / 09 / 11 ( Thu )

赤い指

最近、少し時間が空くとむさぼるように本を読んでいます。
2月に次男を出産してからしばらく本から離れていたからその反動かもしれない。
とりあえず読みたくて読みたくてしょうがない。
でも頭をひどく使うのは読めない。
というわけで再読ばかりしています。

これは確か長男を出産後に読んだ本です。
読みながらテーマの重さと深さに考え込んでしまいました。

あらすじは

どこにでもいる普通のサラリーマン前原昭夫。
彼の家族は息子を溺愛しあまやかす妻とひきこもりの息子(15歳)と痴呆症の母親の4人。
嫁と姑の仲は悪く、昭夫の妹が地方の母親の面倒をみるために通っています。
バラバラになって軋みをたたている一家。
そこに新たな事件が・・・

以下思いっきりネタバレ&感想です



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